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間質性肺炎(肺線維症)外来

間質性肺炎(肺線維症)外来について

間質性肺肺炎(肺線維症)に罹患された患者さんの専門外来です。病気の診断、評価、治療をおこなっています。

間質性肺炎(肺線維症)の診断、評価

 間質性肺炎(肺線維症)は1つの病気ではなく、さまざまな原因による多くの病気を含んでいます。間質性肺炎の経過は急性から慢性まで幅広く、長期間付き合っていかなければならないことも多い病気です。このため、まず原因をあきらかにした上で適切な治療を選択することが重要になります。精密検査をおこなっても原因不明のものを「特発性(とくはつせい)間質性肺炎」と呼びます。
 診断のために、十分な問診および身体診察の上、各種の検査(血液検査、呼吸機能検査、画像検査(レントゲン、CTなど)、気管支鏡検査、外科的肺生検など)を患者さんの状態に合わせておこなっています。
 間質性肺炎の病状の程度を知ることも今後の経過の予測や治療を決めるうえで大切です。こちらも症状や検査(画像検査、呼吸機能検査、血中酸素濃度、6分間歩行試験、心臓超音波検査など)で評価をおこないます。

間質性肺炎(肺線維症)の治療

 治療の基本は病気の原因がわかっているのであれば、それを避けることです。タバコであれば禁煙、アレルギーが原因であれば予想されるアレルギーの原因物質(かび、鳥、薬など)を避けることが重要です。
 薬による治療は、病気が時とともにすすんでいる、症状に困っているなどの場合に予想される薬の効果と副作用などを考慮して決定します。使用する薬は、抗線維化薬や抗炎症薬を中心に症状や病状に合わせて処方します。間質性肺炎は「炎症」と「線維化」が起きる病気です。「線維化」とは肺に線維が増えて硬くなることを表す言葉です。「炎症」と「線維化」の割合は病気によって、また一人ひとりの患者さんごとに様々で、ほぼ「炎症」のみの病状から「線維化」ばかりがおきている状態まで幅があります。
 抗線維化薬は、その名の通り「線維化」を抑える薬です。線維化がおきていると判断される方や今後、線維化が進行することが予想される患者さんに抗線維化薬をおすすめしています。抗線維化薬にはピルフェニドンとニンテダニブをいう2種類があります。効果は両薬ともほぼ同じとされています。
 抗炎症薬は、「炎症」を抑える薬で、おもにステロイドホルモンと免疫抑制薬を使用しています。ステロイドホルモンは適切に使用すれば効果が高く非常に有用な薬ではありますが、とくに長期間使用する場合には、さまざまな副作用が問題になります。このため当外来では、ステロイドホルモンのみで改善し薬の中止ができると予想される方を除いて、原則、免疫抑制薬を併用してステロイドホルモンのできる限りの減量につとめています。
 抗線維化薬や抗炎症薬の導入は、患者さんの病状やご都合にあわせて外来あるいは短期入院でおこなっています。
 そのほか、呼吸リハビリテーションの併用や在宅酸素療法、栄養療法などを患者さんの病状にあわせておこなっています。

医療費について

 特発性間質性肺炎(原因不明の間質性肺炎)は難病法による指定難病とされており医療費助成の対象ですが認定に条件があります。軽症の方は一定以上の医療費を継続して支出していないと医療費助成の対象になりません。医療費助成の詳細は当院の医療相談室で相談を承っております。

診察日について

間質性肺炎外来診療体制(毎週火曜の午後(要予約)となります。)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午後 田中


呼吸器センター 
センター長
田中 良明
(たなか よしあき)